筑波大生の自由研究

ある筑波大生が一生懸命に考えるブログ

「部員のやる気がない。」と嘆くキャプテンへ送る、やる気の科学

はじめに

 今日は、コーチングの視点、特に「エフィカシー」から考える、「組織を一流にする方法」を書きます。

 

 僕は高校の頃、ラグビー部のキャプテンでした。僕らの部活が良い”組織”だったかというと、はっきり言って「最悪」の一言でした。練習はただやらされているだけでしたし、少なくない数の人間が辞めたいと口にしていました。そんな部活にしてしまった責任は、キャプテンだった僕にあると、今でも反省しています。今回はその反省を、次に生かしたいということで書きました。

 

この記事を読んだ皆さんのいる組織が、少しでもいい方向へと進むことを願っています。

 

エフィカシーを高めよう 

コアーシブな部活のキャプテンにぜひ読んで欲しい

 コアーシブ(coercive)とは、強制的な、脅迫的なといった意味をもつ形容詞です。

コアーシブな部活の例

  • ミスに対して罰を与えることで、ミスをしないようにしている(ミスに対して怒る)
  • 「成功したら良いことがあるぞ」と、報酬をちらつかせて動かしている

さらに具体的に言えば

  • キャプテンがいつも怒っている
  • 意見を言えと言わないと、部員から自発的に言わない。(言わないと怒られるから言っているだけ。)

 こんな部活でキャプテンをしているあなたのためだけに書きました。

エフィカシーが高いとは何か

 今回は「やる気のない部員にやる気を出させる方法」ということですね。先に結論から言うと、「高いエフィカシーを持つ部活」にすれば部員に活気が出てきます。

 

 まず、エフィカシーとはなにかということを、簡単に説明します。それは「ゴールを達成する自己の能力の自己評価」です。そして、エフィカシーが高いとは、「自分にはゴールを達成する力がある。」と強く思えるということです。

 

 例えば「甲子園に行く」ことを、ゴールに設定している野球部があるとします。その部活全体として、「全国大会に行く能力を僕たちは持っている。」と強く思っていれば、エフィカシーの高い部活だといえます。

タイガー・ウッズはエフィカシーの塊だ。

 先ほどの例だけでは、少しわかりにくいかと思います。理解を深めるために、少し長いですが読んでみてください。

 プロゴルファーのタイガー・ウッズの話です。

  ある大きな大会のプレーオフ(18ホールを終えて同スコアだった選手同士が戦う優勝決定戦)で、先にパットを終えたタイガー・ウッズはグリーン上で同じ組のライバルの最終パッドを見つめていました。

 ライバルがパットを沈めればプレーオフは続き(次のホール以降に持ち越し)、ライバルがパットを外せばタイガー・ウッズの優勝です。

 もし、あなたがタイガー・ウッズの立場だったとしたら、どのような心境になるでしょうか。

 心の中で、どんなことを思うか、想像してみてください。

  おそらく99.9%の人がライバルのパットを見ながら「外してくれ」と思うのではないでしょうか。

 大きな大会で、ライバルがパットを外せば優勝、入ればプレーオフはまだ続くという状況ですから、「優勝したい」という気持ちが強ければ強いほど「外せ」と思うことでしょう。

 しかし、タイガー・ウッズは違いました。

 実はこのパッド、ライバルは外してしまいます。

 その瞬間、タイガー・ウッズの優勝が決まりました。

 テレビでは、優勝した瞬間のタイガー・ウッズの表情がアップで映し出されました。

 その表情は明らかに苦々しく、やや怒った表情にも見えたのです。

 

(中略)

 

 つまり、「強い相手と戦って、その強い相手を倒して優勝するからこそ価値がある」と考えていたということです。

 

苫米地英人著『コーポレートコーチング 下』より引用
コーポレートコーチング 下

コーポレートコーチング 下

  • 作者:苫米地 英人
  • 出版社:開拓社
  • 発売日: 2016-07-09

 

 タイガー・ウッズは「どんなに強い相手でも、戦って勝つ力がある。」という、とてつもなく高いエフィカシーを持っているのです。だから、相手が弱いとなにか物足りないし、つまらないんですね。

 

エフィカシーとは、「ゴールを達成する自己の能力の自己評価」であるという意味が、少しは理解できたでしょう。それでは次にいきます。

エフィカシーとやる気

 ここまではエフィカシーの説明をしました。ここからが本題です。なぜ、組織のエフィカシーが高まるとやる気が生まれるのか、ですね。

 

 例えば、「花園に行く」というゴールを立てたラグビー部があるとしましょう。「花園に行くのは簡単なことじゃないが、俺たちなら出来る。」と考える、エフィカシーの高い部活であれば、目標に向かって思い切り突き進むことが出来ますね。出来ると信じている訳ですから、キツイ練習も頑張れるでしょう。

 

 では逆に、「花園に行くのは簡単なことじゃない、俺たちには無理だ。」と考えるエフィカシーの低い部活では、やる気は出るでしょうか?

 

 答えは明らかに、NOです。「どうせ俺たちには無理だから、練習する意味なんてないじゃん」と考えるはずです。

 

 僕らのゴールも「花園へ行く」でした。ですが、心の中では、「どうせそんなの無理じゃん、俺たち弱いし。」と考えていたんですね。そこが間違いだったということです。

 

そこを変えないと、エフィカシーを高めないと、やる気は出ません。

じゃあどうやってエフィカシーを高めるの?

   

 それは次の記事に書きますね。

 

読んでくれてありがとうございます。

 

今回はこの本を参考にして書きました。勇気を出して買った一冊の本が、人生を変えるかもしれません、気になったら買ってみてください。

 

追記:今見たらkindle unlimitedでタダで見れますね。みれるものは見ちゃってもいいかもしれません。